こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。
人も犬も、体の形っていろいろですね。
愛犬と暮らす方にとって犬の後ろ足というのは、気になるところではないでしょうか?
今日は犬のがに股には二通りあるというお話。
ちなみに「がに股」ってこんな感じ ↓
(下手くそな絵でごめんなさい。)
生まれつきのがに股
生まれ持った足つきががに股の場合があります。
例えば、牧羊犬などにはがに股が多く見られます。
高スピードで回り込む動きにはがに股でなくては...
という説を唱えるブリーダーもいますが、本当のところはどうなんでしょうか。
個人的にはAKC(アメリカン・ケンネル・クラブ)やJKC(ジャパン・ケンネル・クラブ)の定める「正しいカタチ」というものには興味がありませんが、これらの団体では、「ガニ股」ってUnattractive(見てくれがよろしくない)とジャッジされます。
※ちなみにO脚もダックス、バセットハウンド、コーギーに限ってはスタンダートと認められていますが、それ以外の犬種はNGです。
ではもう一つのがに股とは・・・?
生活習慣によるがに股
例えば、膝のゆるい(膝蓋骨脱臼)わんちゃんで、靭帯が内側にずれるのを防ぐことがクセになってしまっていると、ガニ股になることが多いです。
ドゥーイー(コッカープー♂8才)も若い頃、膝の使い方が弱く、膝蓋骨脱臼グレード1ぐらい?と言われていました。
結局6才の時の検診で靭帯がしっかり固定したことが分かったのですが、それでも体の使い方のクセはまだあり、右足ががに股になりがちなんです。
これは5才ぐらいの時ですが、 ↓ 右後ろ足がずいぶんガニ股になっているでしょ?
病気、または体の使い方のクセによって足の向きが変わった状態が、生活習慣によるがに股です。
あなたのわんちゃんはどっち?
生まれつきがに股で、痛みがあるわけでもなく、生活に何の支障もなければ勿論そのままでいいんです。
でも...
生まれつきのがに股なのか?
生活習慣によるガニ股なのか?
その違いは見極めておいた方がいいと思います。
膝蓋骨脱臼の例で言えば、靭帯が内側へずれるのを防ごうとするために足が外を向き、内腿の筋肉が引っ張られている状態なのであれば、筋肉の強張りをとってあげる、ということが出来るからです。
あなたのわんちゃんががに股なら、どちらか考えてみて下さいね。
がに股で、腿の内側の筋肉が凝っているなら、こちらも読んでみて下さい。
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