熱がこもりやすいわんちゃんのケア

ニュースレター読者さんからのおたよりです。

 

…てんかんの発作を起こしました。熱が抜けにくい、と言われました。

確かにハアハアが他のワンコ (雑種 15歳、バーニーズマウンテンドッグ 2歳) よりすごいです。

熱が抜けるようなマッサージとハアハアで疲れたところへのマッサージが知りたいです。

 

 

 

 

 

熱が抜けにくい状態とは?

一般的に熱が抜けにくい、ということは、

体の温度調整が上手く働いていない状態、と言えます。

犬の体温は人のそれより高く、平均38.6Cほどで、37.7C~38.8Cは正常値内とされています。

体温調節が上手くいかない(上がった体温を下げずらい)というのは、東洋医学的には「体に熱がこもっている状態(陽熱)」と捉えることが出来ます。

またバーニーズ・マウンテン・ドッグという寒い気候に適した「犬種の持って生まれた体質」とも捉えることも出来ます。

 

Q.実際に体温が正常値より上回るのか?

Q.体温は正常だが運動後などに上がった体温が下がるのに時間がかかるのか?

Q.体温は正常値だがパンティングがおさまりにくい状態なのか?

 

「熱が抜けにくい」、「ハーハーがすごい」と言っても色々な状況が考えられますので、まず改善できるかもしれない点を多角的にチェック↓ ↓しておきましょう。

 

★甲状腺ホルモンの異常(亢進症)はないか?
体温が特別高い状態ではないのに、パンティングだけがが続く場合は一度調べてみるといいと思います。

★呼吸器系の問題はないか?
何らかの原因で主要臓器に負担・影響が出て、呼吸しづらい場合もパンティングが増えます。

★ストレスが多くなっていないか?
ストレスが無さ過ぎて副交感神経が優位になり過ぎている状態もよくありませんが、ストレスが過剰な場合もよくありません。そのような場合に体に熱がこもりがちです。

★脂肪分の多い食事になっていないか?
脂肪が多くカロリーの高い食事が続くと体に熱がこもりやすく、血液や消化器全般にもダメージを与えがちです。

 

これらの点に問題がなければ、体温が下がりにくい、という場合に人が介助してあげられる点を見ていきましょう。 ↓ ↓ ↓

 

 

冷やす

 バーニーズ、サモエド、ハスキー、セント・バーナードなど大型でダブル・コートを持つ寒さに強い犬たちにとっては、近年の日本の夏をやり過ごすこと自体、かなりな負担・ストレスだと思います。

これからは過ごしやすい季節に入りますが、それでもパンティングがなかなか収まらない、体が熱を帯びている、という場合はアイス・カップ・マッサージをまずお試し下さい。

効率的に体温を下げるために耳と肉球から始めて下さい。

 

リンパを流す

 アイスカップマッサージの後、全身のリンパを流していきます。

過剰なパンティングで自律神経の緊張状態が続くと、体液やリンパ液の運搬が停滞しやすいためです。

やり方はこちらを↓ ↓ ↓ご覧ください。

 

食事

 体の熱を冷ます作用のある食材をフードに加えたり、おやつに与えたりするといいでしょう。

 

お勧め食材:

きゅうり、トマト、緑豆(緑豆春雨なども)、とうがん、苦瓜、スイカ、柿、キウイなど

※牛肉、鶏肉、レバーなど与えている場合は量や頻度を減らして、白身の魚やアサリなどを加えてあげると良い。

 

さまざまな角度から愛犬の健康をケアしてみましょうね。

暑さ以外のパンティングの理由を復習してみる

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

これから少しづつ気温が上がってきますね。

そこで今日は、わんちゃんのパンティング(ハーハーいう状態)についてです。

 

 

パンティングの理由

パンティングはどんな時に起きるでしょうか?

  1.暑い時
  2.運動した後
  3.興奮・緊張している時

などが一般的ですよね。

マッサージの最中にハーハーしてくることもありますよ。

それを見て心配されるクライアントさんもいらっしゃいますが、これはマッサージによって血行が良くなり、体が温まってくるためなのです。

あまり歩けないシニア犬でも、マッサージによって運動したのと同じような効果が望めます。

また、外出中に人や犬、状況などに反応してパンティングする(3.興奮・緊張)のは日常的に目にする光景かもしれません。

特にハナペチャさんの場合は呼吸がしづらいことからパンティングも頻繁です。

では、それ以外に考えられるのはどんな時でしょうか?

 

 

他にもあるパンティングの理由

  4.怪我をしている
  5.どこかに痛みがある

痛みがある場合、落ち着かずパンティングすることがあります。

パンティング以外にも痛みのサインは沢山ありますので、こちらを参考にしてみて下さい。

中にはストイックに痛みをひたすら隠すわんちゃんもいます。

何のサインもないからといって痛みがないとも限りません。

普段から気をつけて変化に気付いてあげたいですね。

 

  6.薬を服用している

プレドニゾン(Prednisone) を服用しているシニア犬は多いです。抗炎性の痛み止めで関節炎、呼吸器系の疾患、アレルギー、がんなどに使われることが多いです。

パンティングすることが多く、水をガブ飲みする傾向にあります。

 

  7.疾患がある

心臓機能が低下している場合:
パンティングや咳などが見られます。

クッシング症候群
(副腎皮質機能亢進症)

パンティングの他にも、多飲多尿、おなかがぽっこり張るなどの症状が見られます。

咽頭麻痺、肺炎、肺腫瘍
急にパンティングが始まって、咳がしばらく続く、ということがある場合は獣医師の診断を仰ぎましょう。

 

  8.認知症の不安感・混乱・落ち着きにくさ

悲しいことに犬も人のように年と共に頭の働きが弱ってきます。

なかなか横になる場所が決まらず、行ったり来たり、或いはハーハー言って、ぐるぐる同じところを回り続けているのは認知症の犬によく見られる症状です。

関節痛があれば、同じ姿勢で長く居続けるのが難しい、というのもあります。

私がマッサージさせていただいているシニアさん達の中には、一時間のセッションの間、数回場所変えをするわんちゃんもいます。

全然悪いことではないんですよ!

休憩を入れたり、少しずつポジションを変えながらやっています。

シニア犬の場合は特に、パンティングしていたらすぐに 「暑いせい」と決め付けないことが大切です。

ハーハーしているからとクーラーのついた部屋に24時間、運動量の少ないシニア犬がいると、必要以上に体を冷やしてしまい、関節が動かしにくくなってしまいます。

 

まとめ

犬がハーハーしている=暑い、と決めつけないで下さい。

本当に暑いせいでパンティングしているのか?

緊張、興奮によるパンティングなのか?

体のどこかに痛みや違和感があるのか?

認知症による不安や混乱が起きているのか?

パンティングの理由を様々な角度から検討して見て下さいね。

同時に複数の原因がある場合も少なくありません。

犬が痛い時のサイン

●犬が痛い時のサイン

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

 

 

痛みがある時の犬の様子


皆さんの愛犬が

「何かがおかしい」

「どこか痛いの?」

と思う時、わんちゃんはどんな様子ですか?

これは一年半前のうちのドゥーイー(コッカープー♂7才)です。

  • パンティング

  • あくび

  • 震え

  • 無表情

  • 横になるのを躊躇する

こんな時は切なくて、話せたらいいのにと思ってしまいます。あせる

 

 

犬のペイン・スケール


わんちゃんの性格などによっても多少違いはありますが、一般的に犬に痛みがある場合のサインがあります。

こちら↓を参考にしてみて下さいね。

「犬の急性痛ペイン・スケール」 動物のいたみ研究会

 

愛犬の弱いところ、痛い場合の様子などがだいたい頭に入っていると、慌てずに対処出来ますね。