ふと気づくと、
愛犬が部屋の隅でブルブル震えて立ちすくんでいた...
そんな経験はないでしょうか?
犬の出す痛みのサインは色々あります。
- ハーハーと荒く息をしている(パンティング)
- 体を動かしたがらない
- 食欲がない
- 寝ていないが目を閉じている
- 一人になりたがる
痛みの程度や犬の性格によっても様々です。
参考→「犬が痛い時のサイン」
数日前の朝、ドゥーイー(♂コッカープー9才)もそんな感じでした。
...やっちゃったね💦
ここ数年落ち着いていたのですが、来るべくして来たな、という気がしました。
なぜかというと...
調子を崩す・体を痛める前兆
2週間ほど日本に帰る用事があり、ドゥーイーは友人宅で見てもらっていました。
ドゥーイーの大好きなガールフレンド、レイアちゃんのお宅です。
ビビリで内弁慶な彼は、緊張と寂しさで最初の晩はかなりご迷惑をかけたようです。💦
そして、朝晩楽しくレスリング。
楽しくて何よりでしたが、通常の運動量よりは多めです。
私の帰国後すぐは散歩も行きたがらず、ただただ寝ていましたが、一週間ほどして、徐々にいつもの内弁慶のドゥーイーに戻っていきました。
すると、
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エンジェル(三毛猫17才)を普段以上に追いかけまわす
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カウチから勢いよく飛び降りる(本来はカウチが低いのでジャンプしなくても階段を下りるように下りれる)
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ベッドに乗り降りする時に使っているステップを使わず派手にジャンプし、私を遊びに誘ったり、エンジェルを怖がらせたりする
...明らかに調子に乗っています。
こんな状況の中、ある朝起きると切なそうな顔をしてブルブル震えているドゥーイーがいたのでした。
鎮痛剤を与える?それとも...
飼い主がまず一番悩むのは
「どこが痛いのか?」
ということではないでしょうか?
動きを見て明らかな場合もありますが、全く動きたがらず、無表情・無反応になる場合もあります。
取りあえず病院へ行った場合、いずれかの筋肉、靭帯、腱を痛めたとして、アメリカで一般的に処方されるのが消炎性の鎮静剤トラマドール(Tramadol)です。
中度~重度の痛み、またはがん治療にも使われるこのお薬、「とにかく早く痛みをとってやりたい」という時には便利ですし、私は与えます。
でも製薬には副作用が必ずあります。
今回のドゥーイーは、絶えず鳴き声を上げていたり、瞳孔が開いている...といった重度の痛みではなさそうです。
そこで、以下のような対処をしました。
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CBDオイルを通常量より多く与える
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熱を持っていると思われる、または心当たりのある部位にコールドレーザーを施術する
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CBDオイルを与える
CBDは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略で、大麻草に含まれる化合物のことです。
アメリカでは多くの飼い主がペットにCEDオイルやオイル入りのビスケットなどを与えています。
その一番の理由が、
抗炎作用、抗不安作用、鎮痛作用があり、しかも副作用がない
ということではないでしょうか?
以前配信したニュースレター「愛犬にCBDオイルを使うという選択」で詳しく書いていますのでよかったら読んでみて下さい。
コールドレーザーを施術する
クライアントさんにも使用しているコールドレーザー(低出力レーザー)を日に3回ほど施術しました。
コールドレーザーも炎症を抑える働きに優れており、痛みのある動物にも負担をかけずに使えます。
ドゥーイーの場合は右側の胸椎( T10-13)から腰椎(L1)に重点を置いて照射しました。
レーザーについては、こちらを参考にどうぞ。→「犬に今すぐ必要なケア&将来のためのケア」
2日目の夜には回復
今回は、1と2の方法で二日目の夜には回復しました。
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病院でのストレスを与えずに済んだ
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薬を与えずに済んだ
この二つ ↑ は私にはとても嬉しいことです。
ドゥーイーは甲状腺ホルモンの薬を常用しているので、肝臓・腎臓へ負担がかかるため、出来るだけ薬を与えずに済めばそれに越したことはないのです。
もちろん、獣医師による定期的な診断は必須です。
しかし場合によっては、
犬の精神的、身体的な負担にならない選択をすることが出来る、
ということを覚えておいていただけたらと思います。