「犬の体幹が強い・弱いってどうすれば分かるの?」

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

 

ムスコのドゥーイー(8才♂コッカープー)だけでなく自分自身も気になる体幹。^^;

「体幹」はよく耳にする言葉だと思いますが、みなさんは何か気をつけていることはありますか?

ジムに行って鍛えていますか?

わんちゃんの場合はどうでしょう?

 

 

私がワシントン州でアクア・セラピー(ハイドロ・セラピー)の訓練を受けていた時、一番おもしろいなぁと思ったのは、

 

水の中では普段あまり使っていない体の部位がはっきり分かる

ということなんです。

 

この記事はアクア・セラピー(ハイドロ・セラピー)についてではないけれど、わんちゃんの体幹が強いか、弱いかが一目で判るのがアクア・セラピーなんです。

 

例えば、左後肢の前十字靭帯の手術をしたわんちゃんだと、左のおしり・後肢がぷか~っと浮いてしまいます。

筋肉量が減っていて、水をかく力が弱いためです。

そして体幹が弱いわんちゃんだと、腰からおしり全体が浮かんでしまいます。

体幹(腰椎の下にある筋肉)を使う習慣がないので肩・前肢だけで泳ごうとします。

みなさんのわんちゃんはどうでしょう?

 

 

 

 

お風呂で体幹チェック

深さの十分にある犬用プール施設が近くになくても、泳がなくても、おうちでチェック出来ますよ。^^V 

 

1)浴槽またはシンクに水、またはぬるま湯をはる。
(少なくても犬の肩以上までくるように。大型犬は無理ですね…。ごめんなさい。💦)
2)水、またはぬるま湯に肩まで浸かって四足で普通に立っている状態を観察する。

 

<チェック①>

もし体幹が弱いなら、何もしなくても体がふわ~とどちらかに傾いたり、バランスをくずしたりします。

地面に立っている時と同じようにしっかり四足で立っているでしょうか?

 

<チェック②>

手で後ろから背中をこんな風に ↓ 二方向に1、2回さすってみて下さい。

4つの足の位置が変わらず、しっかりと立てますか?

体幹が弱いと、右か左に体が傾いたり、バランスを崩したり、おしりをついてしまいます。

 

<チェック③>

ぬるま湯を蛇口から足して下さい。

動きのある水中でも4つの足の位置が変わらず、しっかりと立てますか?

体幹が弱いと、ふわ~っと腰やおしりが浮いたり、傾いたりします。

 

 

チェックする時の注意点

 お水が好きなわんちゃんだと、バシャバシャ始まってしまうかもしれませんね。^^

その場合は、あまり話しかけず、顔も見ず、刺激を与えないようにして、ニュートラルな状態で四足で立つまで待ってみてくださいね。

シャンプー前がきっといいと思います。^^

 

 

時間のあるときにお試し下さいね。

どんな状態だったか、コメントいただけると嬉しいです。

 

「体幹が弱かったらいけないの?」

と思う方は、こちら→「犬の体幹を鍛える理由」も読んでみて下さい。

 

犬の体幹を鍛える理由

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

 

犬も体幹を鍛える必要がある。

その理由はズバリ、怪我予防です。

 

 

なぜ体幹を鍛えると怪我予防になるのか?

犬の体幹とは、人間と同じく、字の通り「体の幹」ですね。

四肢を除いた体の中心部分のことです。

コア・マッスルとか、インナー・マッスルとも言われます。

 

背中、お腹、肩、腰の周りの筋肉は、

表層筋(手で届く筋肉)と、

深層筋(手で届きにくい、または届かない)

に分かれます。

 

表層筋は身体を動かす筋肉。

深層筋は身体の中心を支える筋肉。

 

体幹と呼んでいるのは、体を支える筋肉(深層筋)の方です。

 

四足で歩くわんちゃんは、普段深層筋を使わなくても簡単に大抵のことは出来てしまいます。^^

逆に言うと、関節周りの表層筋ばかり酷使しているので、沢山コリがあるわんちゃんが多いんです。

関節周りが凝っているため動かしにくく、身体を支える力に欠けると一体どうなるでしょう??

後ろ足でぴょんぴょんしてはしゃいだり…

ジャンプして空中でボールをキャッチしたり…

ベッドから飛び降りたり…

床で滑って転んだり…

 

毎日のこうした積み重ねで疲れてコリ固まった筋肉は柔軟性がないので、とっさの場合、身体を守れません。

体幹(体を支える筋肉)が弱ければなおのこと体勢を崩しやすくそれが大怪我に繋がりやすいんです。

激しいワンプロにも体を支える筋肉がないとね…

だから体幹(体を支える筋肉)を鍛えれば怪我予防になるというわけです。

 

 

怪我は普段のケアで防げる

 脊椎損傷、椎間板ヘルニア、前十字靱帯損傷などをするわんちゃんは多いですが、日頃から気をつけてあげることで予防出来ることも沢山あります。

以下の二点を考えてみて下さいね。

  • 怪我をしないような環境作り
  • 体幹トレーニングによる強い体作り(とっさの場合の怪我の軽減)

 

あなたのわんちゃんは大丈夫ですか?

 

「うちの犬の後ろ足って凝ってますか?」

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

ある日こんな質問をされました。

うちの犬の後ろ足って凝ってますか?

なんとなく、後ろ足がおかしいのはわかる...。

この質問をされた方のわんちゃんもシニア犬だし、

「えらく凝っているんじゃないかなぁ」 

とご心配されていたんですね。

痛いのかしら?

使いすぎなのかしら?

凝ってるのかしら?

あなたももそんなふうに感じたことはありますか?

でもそのわんちゃんは全然凝っていませんでしたよ!

あ~良かった~...ではなくて。

もっと正確に言うと、

 

凝るほど後ろ足を使っていません。💦

四足動物は体前部に体重をかける傾向にあります。

後ろ足にあまり意識がいっていないわんこさんは多いんですよ。

 

通常、全体重の半分以上を前部(前足周辺)にかけています。

頭の大きい犬種(ブルドッグ、ピットブルなど)では70%と言われています。

そして老化とともに一番著しく衰えるのが腿の筋肉です。

犬の後ろ足に関して言えば、

「凝りをほぐしてあげること」、より

「ストレッチをし、刺激を与え、鍛えてあげること」

が大切です。

 

あっ、でもですね、どこかに痛みを抱えている場合は違いますよ。

痛いところをかばって絶えず働き続けている筋肉がカチカチになっているのでほぐして、鍛えることは控えます。

※重度の股関節形成不全や膝蓋骨脱臼がある場合は無理に鍛えようとすることはお止めください

あなたもわんちゃんの後ろ足を触ったり、歩く様子を見て考えてみて下さいね。

もしこのような ↓ ↓ 状態であったら...

 

  • 後足(腿)の筋肉が痩せている(へこんでいる、弾力がない)

  • 後足がぴーんと棒のように真っ直ぐで膝を曲げていない

  • 内股の筋肉が硬い

足が本来の動きをしていないと思われ、将来的に後足が衰えてしまうかも。

ちょっとマニアックに思われるかもしれませんが 、

後ろ足のケアは将来寝たきりや認知症を防ぐ上でもかなり重要です。

これホント。

だから今から出来ることを始めましょう。

 

でもどうやって後ろ足を鍛えればいいの?という方は

【動画】散歩が出来ない時の退屈&運動不足解消!愛犬のための頭と体の室内体操

こちらを参考にしてみて下さいね。

 

 

【犬の靭帯の怪我や痛み早期発見ポイント】つま先

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

先日、左後肢の靱帯結合手術をしたパドマちゃんのマッサージをしました。

おうちの方がこんなことを仰っていたのが印象的でした。

 

家に迎えてからずっと左の後ろ足が小さいなぁ、と思ってました。

「えええぇー」と思うと同時に「なるほどー」となんだか納得してしまった私。^^;





パドマちゃんを家に迎えてから約9ヶ月。

元気で散歩の時も全く変わった様子もなく、いくらでも歩きたがったそうです。

でもひとつ、ぼんやり覚えているのが左の後ろ足が小さいなぁ、ということ。

そしてある日突然、左後肢を全く着けなくなり、診断の結果、靱帯が完全に断裂していたそうです。

これを聞く限り、パドマちゃんを引き取った時にはすでに怪我をしていたのではないかと思います。

左後肢のつま先が小さく見えたのは、

その肢に体重をかけていなかった

せいでしょう。

 

 

日頃からつま先を観察する

犬が普通に立っている時のつま先とはどんなふうでしょう?

イメージできますか?

しっかり5つの肉球が地に着いています。

体重をかけられない理由がある場合は、ほんの先だけ地に着いています。

また、肉球側から見て、その擦り切れ具合によって、どこに体重をかけているかが分かります。

ほんの数秒なら別ですが、

継続的に特定の肢に体重をかけていないのなら、その肢に痛みがあると予想できます。

靱帯は小さな亀裂が入った状態であれば、自然に傷が治るのを待つのが一般的です。

でも毎日の運動の積み重ねで、その亀裂が少しずつ大きなっていき、パツンと完全に切れてしまうと手術するしかありません。(≧д≦)

ですからなるべく早く気付いてあげたいのです。

でもパドマちゃんのように痛みを隠すのが上手で、元気にいくらでも遊びたがると、見逃してしまうのも無理はない気がします。

彼女は特に痛みに強いようでした。

 

「どうにでもしてぇ~」なパドマちゃん。^^

この日マッサージするのがこのわんちゃんとは知らずに病院の待合室で既に仲良しになっていた私達。*^^*

 

手術後のわんこさんはとーーってもセンシティブになっていますから、触られるのを拒むものですが、大らかでとっても優しいパドマちゃん。

こんなパドマちゃんだから、多少の靱帯の亀裂も我慢してしまい、ご家族も事の重大さに気が付かなかったのでしょう。

 

 

怪我や痛みをすぐに発見するために

  •  散歩の時にあらゆる角度から歩く様子をチェックしましょう。(足を引きずっている?うさぎのようにピョンピョン跳ねる?)

  • どの肢に体重をかけているのか、いないのか、つま先を見て考えてみましょう。

  • 犬がどんなに元気で、走り回れたとしても、痛みの程度を知る判断材料にはならないことを覚えておきましょう。(犬は痛みを隠すのが上手です。)

 

 

参考

スタンス・アナライザー(Stance analyzer)というものがあります。

これは犬が体重を四肢のどの部分にどれだけ分散しているかを数値化してくれる機械なんですよ。

↓ ↓

このわんちゃんは、左前肢に前体重の24%、右後肢に21%、右前肢に38%、そして左後肢に17%を分散しています。

このデータからどういうことが言えるでしょうか?

左後肢に17%しか体重をかけていないということは痛みがあるのでしょう。

そしてそれを庇うため、右前肢に38%もの体重がかかっています。

左前肢と右後肢にほぼ均等(24%、21%)に体重が分散されているのと対照的です。

こんなふうに痛みの場所が絞られると、レントゲンやMRIなども特定の部位のみ限定して依頼できるので、経済的でもあります。^^;

スタンス・アナライザーを導入している獣医さんもいらっしゃいますので、愛犬の様子で気になることがある場合は一度聞いてみるといいと思います。

 

犬に怪我をさせないボール遊びのバリエーション

犬に怪我をさせないボール遊びのバリエーション

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

ボール遊びが好きなわんちゃんは、本当に好きですよね。

何度でも投げて欲しくて、終わりがないのではないでしょうか。(笑)

楽しむことはとても大切。

でも継続的な関節・筋肉の酷使は怪我の原因に...。

 

そこで、より安全なボールの投げ方を紹介しますね。

 

ボールを転がす、または地面すれすれに低く投げる

 ボールを地面に転がすか、低く投げてそれを取りに行かせてみましょう。

空中に高く投げると、高揚した犬は空中でそれをキャッチしようとします。

 

 

ジャンプ → 着地 を繰り返すと、関節にかなりなインパクトを与え、年をとると共に関節炎を発症する場合が非常に多いのです。

また、骨と骨を繋いでいる靭帯に繰り返し負担がかかるため、靭帯を傷つけてしまいがちです。

 

投げたボールが止まるまで待たせる

 まず犬を自分の横に付かせ、「マテ」をさせます。

ボールを投げてそれが止まるまで待たせ、「ヨシ」で取りに行かせます。

最初は我慢出来ないわんちゃんもいるかもしれませんね。(笑)

でも、毎回投げ方やルールを変えてメリハリをつけると、犬もゲーム感覚で楽しむようになります。

 

怪我予防しつつ、楽しく!

ボールを投げて遊ばせる時は、「楽しさ」と「安全」のバランスが大切。

  • 普通に投げる

  • 転がす

  • 投げたボールが止まるまで待ち、ゴーサインで取りに行かせる

を上手く織り交ぜてみて下さい。

特に前日に沢山遊んで疲れている場合などは、ボールを転がす回数を多くしたり...

その日の愛犬の体調も考慮して、ジャンプしなくても楽しく遊べるように工夫してみましょう。

怪我のリスクの低い遊びを取り入れるだけで、靭帯の怪我がぐんと防げますよ!