米国ドッグ・マッサージの3タイプ

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

ドッグ・マッサージにも色々な手法があって、目的に合わせた使い方をします。

アメリカではCanine massage(ドッグ・マッサージ)をさらに詳しく説明する場合、以下の三つの名称で呼ばれることが多いです。。

 

Therapeutic massage
(セラピューティック・マッサージ)
リラックス、鎮静が目的

 

Maintenance massage
(メンテナンス・マッサージ)
日々の疲れや歪みを元に戻す・調整するのが目的

 

Performance massage
(パフォーマンス・マッサージ)
やる気や瞬発力を引き出し、高揚感を高めると共に運動能力を高めるのが目的

 

セラピューティック・マッサージ

マッサージをしていると何が体の中から出てくるでしょう?

何が出てくるって...^^

幸せ感、満足感を支配するホルモン物質、セロトニンです。

それでわんちゃんは鎮静状態に入りやすくなるんですね。

いいですよね~。

ふぅ~~~~っと大きなため息が漏れる…そんなリラックス感。^^

2年前に天国に旅立ったリリーちゃんの「ふぅ~~~~」がこの動画に入っています。
↓ ↓
https://youtu.be/XpNCWMfYfe4

マッサージ・セッションでそんな脱力状態になるわんこさん達、沢山いるんですよ。

 

潜在的に休憩が必要だと分かっているみたいにリラックスして、時には爆睡します。

 

 

セラピューティック・マッサージの力は偉大で、特に末期の弱った犬、心も体も傷ついてシャットダウンしている犬たちにそれは素晴らしい効果をもたらします。

 

 

メンテナンス・マッサージ

 日々の疲れや歪みを元に戻す・調整するのが目的のメンテナンス。マッサージ。

車がメンテナンスが必要なのと全く同じですね。^^

定期的にご予約いただいているわんちゃん達に一番一般的なのがこのタイプのマッサージです。

例えば、今は亡きセイラー君(写真下)はお膝に関節炎があり、膝を曲げて座るのが苦手でした。

でも筋膜がきちんと緩んで筋肉の長さが元に戻ると、膝を曲げて座りやすくなります。

こんな感じ。 ↓ ↓

   

完璧ではないけれど、きれいに座れてますよね。(^_^)v

 

 

 

パフォーマンス・マッサージ

体を動かすことが何より大好き。

今は亡きジグザグ(写真下)もそんなわんちゃんでした。

大会前にマッサージでコンディションを整え、生涯アジリティを楽しみました。

運動量が多いと、どうしても筋肉疲労が蓄積するし、ちょっとした怪我もしがちです。

そんなわんちゃんの疲れや歪みをふだんから調整し、大会直前にはさらにやる気や瞬発力を引き出すように高揚させてあげると...パフォーマンスもがぜん上がります!

これはジグザグみたいなアスリートわんちゃんにはとても大切なこと。

 

まとめ

 アメリカで一般的な目的・用途に応じた3つのマッサージ

  • セラピューティック・マッサージ

  • メンテナンス・マッサージ

  • パフォーマンス・マッサージ

の紹介でした。

マッサージって、リラックス~♪ だけが目的ではないことがお分かりいただけたでしょうか?

愛犬が一番必要としているマッサージをしてあげることで、ますますQOLが上がります!

 

疲労で足を引きずる犬のマッサージ【ビフォー&アフター】

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

犬も人と同じく、筋肉痛は翌日以降に表れます。

週末にビーチへ。ハイキングへ。

長時間のボール遊び、お友達とレスリング…などなど。

ちょっとぐらい無理をしてもわんちゃんは平気で遊び続けることが多いですが、体は正直です。

 

あなたのわんちゃんは遊んだ翌日、足を引きずるように歩いていたり、自ら散歩を短めにして家に帰りたがる…ということはありませんか?

 

「疲れただけなら、休めば治るでしょ」

と思うかもしれませんが、

マッサージで日々の小さな疲れや不調をこまめにケアする事ってとても大切です。

定期的に疲れて強張った筋肉を緩めておくと、大きな怪我が防げるからです。

 

 

こちらのウィンストン。

10才のチベタン・テリアです。

この日は来るなりおうちの方が

前足も後足も変な動かし方してるの。

 

とおっしゃってました。

確かに、足を引きずるようにして歩いていました。

左の後ろ足が特にですが、膝を曲げた時に痛みがあるようでした。

 

でもマッサージの後は歩き方が改善しましたよ。

↓ ↓ ↓

 

犬の歩き方を普段から見ていないと、違いが分かりづらいかな💦

愛犬の日々の疲れのケアに、マッサージを是非お勧めします。

犬のがに股には二種類ある

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

 

人も犬も、体の形っていろいろですね。

愛犬と暮らす方にとって犬の後ろ足というのは、気になるところではないでしょうか?

今日は犬のがに股には二通りあるというお話。

ちなみに「がに股」ってこんな感じ ↓ 

(下手くそな絵でごめんなさい。)

 

生まれつきのがに股

生まれ持った足つきががに股の場合があります。

例えば、牧羊犬などにはがに股が多く見られます。

高スピードで回り込む動きにはがに股でなくては...

という説を唱えるブリーダーもいますが、本当のところはどうなんでしょうか。

個人的にはAKC(アメリカン・ケンネル・クラブ)やJKC(ジャパン・ケンネル・クラブ)の定める「正しいカタチ」というものには興味がありませんが、これらの団体では、「ガニ股」ってUnattractive(見てくれがよろしくない)とジャッジされます。

※ちなみにO脚もダックス、バセットハウンド、コーギーに限ってはスタンダートと認められていますが、それ以外の犬種はNGです。

ではもう一つのがに股とは・・・?

 

生活習慣によるがに股

 例えば、膝のゆるい(膝蓋骨脱臼)わんちゃんで、靭帯が内側にずれるのを防ぐことがクセになってしまっていると、ガニ股になることが多いです。

ドゥーイー(コッカープー♂8才)も若い頃、膝の使い方が弱く、膝蓋骨脱臼グレード1ぐらい?と言われていました。

結局6才の時の検診で靭帯がしっかり固定したことが分かったのですが、それでも体の使い方のクセはまだあり、右足ががに股になりがちなんです。

これは5才ぐらいの時ですが、 ↓ 右後ろ足がずいぶんガニ股になっているでしょ?

 

病気、または体の使い方のクセによって足の向きが変わった状態が、生活習慣によるがに股です。

 

あなたのわんちゃんはどっち?

生まれつきがに股で、痛みがあるわけでもなく、生活に何の支障もなければ勿論そのままでいいんです。

でも...

生まれつきのがに股なのか?

生活習慣によるガニ股なのか?

その違いは見極めておいた方がいいと思います。

 

膝蓋骨脱臼の例で言えば、靭帯が内側へずれるのを防ごうとするために足が外を向き、内腿の筋肉が引っ張られている状態なのであれば、筋肉の強張りをとってあげる、ということが出来るからです。

あなたのわんちゃんががに股なら、どちらか考えてみて下さいね。

 

がに股で、腿の内側の筋肉が凝っているなら、こちらも読んでみて下さい。

【膝蓋骨脱臼】がに股の犬の内腿を緩めるマッサージ

 

 

 

犬の体幹を鍛える理由

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

 

犬も体幹を鍛える必要がある。

その理由はズバリ、怪我予防です。

 

 

なぜ体幹を鍛えると怪我予防になるのか?

犬の体幹とは、人間と同じく、字の通り「体の幹」ですね。

四肢を除いた体の中心部分のことです。

コア・マッスルとか、インナー・マッスルとも言われます。

 

背中、お腹、肩、腰の周りの筋肉は、

表層筋(手で届く筋肉)と、

深層筋(手で届きにくい、または届かない)

に分かれます。

 

表層筋は身体を動かす筋肉。

深層筋は身体の中心を支える筋肉。

 

体幹と呼んでいるのは、体を支える筋肉(深層筋)の方です。

 

四足で歩くわんちゃんは、普段深層筋を使わなくても簡単に大抵のことは出来てしまいます。^^

逆に言うと、関節周りの表層筋ばかり酷使しているので、沢山コリがあるわんちゃんが多いんです。

関節周りが凝っているため動かしにくく、身体を支える力に欠けると一体どうなるでしょう??

後ろ足でぴょんぴょんしてはしゃいだり…

ジャンプして空中でボールをキャッチしたり…

ベッドから飛び降りたり…

床で滑って転んだり…

 

毎日のこうした積み重ねで疲れてコリ固まった筋肉は柔軟性がないので、とっさの場合、身体を守れません。

体幹(体を支える筋肉)が弱ければなおのこと体勢を崩しやすくそれが大怪我に繋がりやすいんです。

激しいワンプロにも体を支える筋肉がないとね…

だから体幹(体を支える筋肉)を鍛えれば怪我予防になるというわけです。

 

 

怪我は普段のケアで防げる

 脊椎損傷、椎間板ヘルニア、前十字靱帯損傷などをするわんちゃんは多いですが、日頃から気をつけてあげることで予防出来ることも沢山あります。

以下の二点を考えてみて下さいね。

  • 怪我をしないような環境作り
  • 体幹トレーニングによる強い体作り(とっさの場合の怪我の軽減)

 

あなたのわんちゃんは大丈夫ですか?

 

「うちの犬の後ろ足って凝ってますか?」

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

ある日こんな質問をされました。

うちの犬の後ろ足って凝ってますか?

なんとなく、後ろ足がおかしいのはわかる...。

この質問をされた方のわんちゃんもシニア犬だし、

「えらく凝っているんじゃないかなぁ」 

とご心配されていたんですね。

痛いのかしら?

使いすぎなのかしら?

凝ってるのかしら?

あなたももそんなふうに感じたことはありますか?

でもそのわんちゃんは全然凝っていませんでしたよ!

あ~良かった~...ではなくて。

もっと正確に言うと、

 

凝るほど後ろ足を使っていません。💦

四足動物は体前部に体重をかける傾向にあります。

後ろ足にあまり意識がいっていないわんこさんは多いんですよ。

 

通常、全体重の半分以上を前部(前足周辺)にかけています。

頭の大きい犬種(ブルドッグ、ピットブルなど)では70%と言われています。

そして老化とともに一番著しく衰えるのが腿の筋肉です。

犬の後ろ足に関して言えば、

「凝りをほぐしてあげること」、より

「ストレッチをし、刺激を与え、鍛えてあげること」

が大切です。

 

あっ、でもですね、どこかに痛みを抱えている場合は違いますよ。

痛いところをかばって絶えず働き続けている筋肉がカチカチになっているのでほぐして、鍛えることは控えます。

※重度の股関節形成不全や膝蓋骨脱臼がある場合は無理に鍛えようとすることはお止めください

あなたもわんちゃんの後ろ足を触ったり、歩く様子を見て考えてみて下さいね。

もしこのような ↓ ↓ 状態であったら...

 

  • 後足(腿)の筋肉が痩せている(へこんでいる、弾力がない)

  • 後足がぴーんと棒のように真っ直ぐで膝を曲げていない

  • 内股の筋肉が硬い

足が本来の動きをしていないと思われ、将来的に後足が衰えてしまうかも。

ちょっとマニアックに思われるかもしれませんが 、

後ろ足のケアは将来寝たきりや認知症を防ぐ上でもかなり重要です。

これホント。

だから今から出来ることを始めましょう。

 

でもどうやって後ろ足を鍛えればいいの?という方は

【動画】散歩が出来ない時の退屈&運動不足解消!愛犬のための頭と体の室内体操

こちらを参考にしてみて下さいね。