こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。
これから少しづつ気温が上がってきますね。
そこで今日は、わんちゃんのパンティング(ハーハーいう状態)についてです。
パンティングの理由
パンティングはどんな時に起きるでしょうか?
1.暑い時
2.運動した後
3.興奮・緊張している時
などが一般的ですよね。
マッサージの最中にハーハーしてくることもありますよ。
それを見て心配されるクライアントさんもいらっしゃいますが、これはマッサージによって血行が良くなり、体が温まってくるためなのです。
あまり歩けないシニア犬でも、マッサージによって運動したのと同じような効果が望めます。
また、外出中に人や犬、状況などに反応してパンティングする(3.興奮・緊張)のは日常的に目にする光景かもしれません。
特にハナペチャさんの場合は呼吸がしづらいことからパンティングも頻繁です。
では、それ以外に考えられるのはどんな時でしょうか?
他にもあるパンティングの理由
4.怪我をしている
5.どこかに痛みがある
痛みがある場合、落ち着かずパンティングすることがあります。
パンティング以外にも痛みのサインは沢山ありますので、こちらを参考にしてみて下さい。
中にはストイックに痛みをひたすら隠すわんちゃんもいます。
何のサインもないからといって痛みがないとも限りません。
普段から気をつけて変化に気付いてあげたいですね。
6.薬を服用している
プレドニゾン(Prednisone) を服用しているシニア犬は多いです。抗炎性の痛み止めで関節炎、呼吸器系の疾患、アレルギー、がんなどに使われることが多いです。
パンティングすることが多く、水をガブ飲みする傾向にあります。
7.疾患がある
心臓機能が低下している場合:
パンティングや咳などが見られます。
クッシング症候群
(副腎皮質機能亢進症)
パンティングの他にも、多飲多尿、おなかがぽっこり張るなどの症状が見られます。
咽頭麻痺、肺炎、肺腫瘍
急にパンティングが始まって、咳がしばらく続く、ということがある場合は獣医師の診断を仰ぎましょう。
8.認知症の不安感・混乱・落ち着きにくさ
悲しいことに犬も人のように年と共に頭の働きが弱ってきます。
なかなか横になる場所が決まらず、行ったり来たり、或いはハーハー言って、ぐるぐる同じところを回り続けているのは認知症の犬によく見られる症状です。
関節痛があれば、同じ姿勢で長く居続けるのが難しい、というのもあります。
私がマッサージさせていただいているシニアさん達の中には、一時間のセッションの間、数回場所変えをするわんちゃんもいます。
全然悪いことではないんですよ!
休憩を入れたり、少しずつポジションを変えながらやっています。
シニア犬の場合は特に、パンティングしていたらすぐに 「暑いせい」と決め付けないことが大切です。
ハーハーしているからとクーラーのついた部屋に24時間、運動量の少ないシニア犬がいると、必要以上に体を冷やしてしまい、関節が動かしにくくなってしまいます。