犬を畏れる(おそれる)ということ

こんにちは。
ドッグマッサージセラピストの
スザキエリです。

 

今週末は新しいクライアントさんのお宅へ。


ベルジャン・マリノアのクイン(♂12才)のマッサージでした。

タービュレンのリデルさんを思わせる風貌。

初対面では相手にしてもらえないだろうと腹をくくって出かけました。

知能も高いですし、たぶん警戒されるか、見下されるか、だろうなぁ、と。






そうしたら、信じられないくらいフレンドリーでした。(爆)

ベルジャン・シェパードにお詳しいおうちの方曰く、彼はマリノアの中では異質な存在だとか。

マッサージもスムーズに進み、

 

今日はとってもよく歩いています。

と先程メールをいただき、嬉しかったです。

 


「ドコイクノ?」

ウトウトしていてもママさんの動きを常に意識していて、すぐに起きるクイン。

彼はたぶん変性性脊椎症のようで、そのため酷使している前肢には関節炎が見られます。

体中、痛みや違和感のあるところや、力の入らないところだらけなんです。

だから、してあげたいことは沢山あります。

彼は穏やかでフレンドリー。

なんでもさせてくれそう。

 

...ですよね?

でも私は、彼が思い通りにさせてくれるからといって、やりたい事をやりたい時に全部しません。

「人がしたいこと」

より

「犬がしてほしくない、と感じること」

を優先したいからです。

 

マッサージのお仕事をするようになってから犬に対する接し方がずいぶん変わりました。

「畏れる」ようになったっていうか..。

「恐れる」じゃなくて、リスペクトするっていう感じかな。

犬の存在、気持ちを尊重することの大切さをひしひしと感じているんです。

そうすると見えてくる色々な表情があります。

例えば犬たちの遠慮深さ、礼儀正しさ。

そこは触られたくない。ちょっと怖い。 --そんな時、

いきなりガウっていっちゃう時もあるでしょうが、

大抵は辛抱強くがまんしていて、やんわりとその気持ちを伝えてくれています。

その気持ちに気付かない、あるいは無視しちゃう(人の都合優先)のはあまりに勿体ない。

 

クインも何度か

「.........

っていう表情を見せましたが、とても落ち着いて受け入れようとしてくれていました。

そこですかさず

「了解」して、

一緒に落ち着き、

「彼の負担にならないアプローチに切り替える」

ということを繰り返しました。

 

すると、お互いに暗黙の了解でバウンドリーが確立されるんです。

気高くて、それでいて大らかでフレンドリーなクインに触れて、犬を畏れることの大切さを改めて思い出させてもらいました。

...クイン、カッコ良過ぎる  私を緊張させるタイプです。 いひっ。